籠の鳥



喉を痛めて

さえずる鳥になる

小さな羽根を広げ

褒美をねだるわ

意味なんか知らない

コトバ

楽しげに 繰り返すから

わたしも嘲う

ばかね

ある日 わたしは

籠から逃げた

空が青い意味を

ふと 知りたくなって

色濃くなるまえに

夢を見たくて

風を知らなかった

羽根なのに

上手く飛べる気がして

でも

わたし 今

赤く染まってく

天鵞絨の色

知らない味だわ

ああ

今度は 真っ暗

ふと 繰り返した

コトバを思い出す

それでも

わたしは 空を知りたかった