背中



背中を見ていた
背骨が映る白に
履き潰した指定のシューズ

夜の、星のない、空みたいな
静かな空気感
それがくすぐったくて
触れることはできなくて
ただ、ずっと。

恋でも嫉妬でもない
並ぶ肩はすれ違う
香りも、嘆きも知らない
でも思うんだ

あの背中が居ない景色は
どんな色だろう

白は溢れても

もったいぶった歩みで
わたしを置いてくよ

あなたのように

好きでも嫌いでもない
折れそうな背中を
ただ、見ていたかった
いつまでも。