惨劇と再生



殺人現場

13、4くらいの双子の姉妹が眠るように体を丸めて倒れている。

安らかな顔だ。

しかし、二人の足首は下肢から切り離されカーペットは真っ赤。

黒いお揃いの靴をはいて色違いのワンピースに黒髪。

親族は泣き崩れた。


わたしはただただ傍観している。


やがて二人はビニールシートに絡め取られた。

靴は脱がされきちんと並べて置かれた。


親族は集まって泣くばかり。

女の泣き声は二人の母親だろうか。

夜か昼かも分からない部屋でただただ皆涙を落とした。


しかし、二人は生き返った。

細い足首も滑らかな歩みを生み出していて先程の惨状とは大違い。

二人は長い髪を揺らしてにっこりと微笑む。赤いしみはどこにも見えない。


ふと、先程の惨状は何か巧妙なトリックで二人は生きていたのではと思えてきた。

しかし、親族は悲鳴を上げた。

娘が帰ってきたことへの歓喜ではなく、恐ろしがるような金切り声。

なんでだ、娘が帰ってきたのに。

化け物、と大人たちは二人を指差して言うのだ。


そうか、彼らは二人の死を早急に理解したんだ。

もう過去の人として片付けられるんだ。


少しだけ寂しかった。