罪な身体




あたしがうたた寝するひと時にも

誰かが息も吐けず泣いていて

あたしが些細なことで悩む今も

誰かが誰かを亡くしてる

あたしの肥えた両足で

何人死なずに済むだろうか

あたしが訳も無く浴びる水で

何人潤うだろうか

あたしが今朝食べた物のために

何人働き尽くしただろうか

あたしが明日食べる物のために

何人血眼で働くだろうか

あたしはそれでも

雨ざらしに震えて眠ることも無くて

あたしはそれでも

帰れば残すほどの食事が用意されて

あたしはそれでも

何か凄いことを出来るでもなくて

あたしはそれでも

明日も明後日もきっと今日を生きている

生まれてしまったこんな

こんな罪な身体