夜雨





濡れた外灯の橙

肌に胸に鳥が生まれる

静かに吹き付ける風と

まとわりつく夜雨が

あたしからあなたを奪った

瞬きを忘れた

呼吸を忘れた

黙って誰か傍にいてよ

何故か最初は

泣けなかった

誰か黙って傍にいてよ

あなたはひとり脈打つ海へ

冷たいまま 血を切った

あたしはひとりのうのうと

暖かいまま生きている

雨は嫌い

雨は嫌い

あの日もこんな

雨だったから