近未来





コンクリートをくりぬいて 

貼り付けただけの空

無機質な白に埋まる彼等に もはや名など無い

争いは無い。けれど喜びすらない この世界

記号化した世界を望んだのは誰なのか

何だってあるけど何も無い 矛盾してしまった僕等の沈黙。



このホシを あの海を その空を葬ったのは

他でも無い僕達だったはずなのに。

同じ物を創り出して満足するのか。

この人形の街に心など無用だ




決められた人生を演じ

食い違った言葉に 

自分を殺していることにも気付かない

違う容姿に 同じ人格

永い永い最後のゲームが歯車を止めないように

何のためにここに居るかを知らない僕等の静寂。



あの美しかったホシを 広い空をかき消したのは

他でも無い僕達だった それなのに。

生かされた命を忘れ己が神だと名乗るのか。

この人形の街に怒りなど不似合いだ



この美しい世界を泣き濡らしたのは僕等だった。

心も表情も要らない世界に産み落とされて

何が罪だと言われ 育つのだろう



僕等が生まれるのは数字が満ちた時

僕等が死ぬのは電池が切れた時